認知症とは、さまざまな原因で脳の働きが低下することにより、記憶障害(もの忘れ)や判断力などの障害がおこり、通常の日常生活・社会生活が送れなくなった状態のことをいいます。認知症は脳の病気であり、誰にでも起こりうるものです。
○アルツハイマー型認知症
記憶障害(もの忘れ)から始まる最も多いタイプです。その他にも薬の管理ができなくなる、季節に合った服が選べない、金銭感覚が難しくなる、といった症状がみられます。
○脳血管性認知症
脳梗塞(脳の血管がつまる)や脳出血(脳の血管が破れる)によって、その部分の脳の働きが悪くなることで起こる認知症です。症状は障害された脳の場所によって異なりますが、感情がうまくコントロールできなくなったり、意欲がなくなるといった症状がみられることがあります。
○レビー小体型認知症
実際にあるはずのないものが見える「幻視」や筋肉がこわばり動作が鈍くなる「パーキンソン症状」がみられるのが特徴的な認知症です。
○前頭側頭型認知症
もの忘れより人格や行動の変化が目立つ認知症です。気の向くまま行動したり、同じ行動を繰り返したりすることが特徴です。